金鋒博士著 「乳酸菌革命」より、抜粋させていただきました。
私たちは2003年から、NS乳酸菌の発想元となった乳酸菌で豚の病気を治す実験を始めて、いい結果が出るまで1年間に2代の豚を観察しました。その間、抗生物質をゼロにしても何も問題がありませんでした。
その後、NS乳酸菌の整理と実験の証明をさらに5年続けて、10代以上の豚を出荷して一切抗生物質や殺菌剤・制菌剤などの化学物質を使わなくても、養豚ができることを証明しました。確かに抗生物質で飼育すれば、全ての無責任な物づくりと同じように、簡単です。
一方で、微生物を使った飼育は複雑です。乳酸菌を口に入れるだけではなく、耳にも鼻にも、皮膚にも入れなければなりません。とても面倒くさいので、やりたい人が少ないのも事実です。というのも、飼育している人は、自分で飼育したものを食べません。食べる人は自分で飼育しないので、お互いどれほど危険かを知らずに安心してしまっている無責任な人がほとんどです。
ボブ・ディランの歌の一節を思い出します。
How many times a man turn his head, and pretend that he just doesn't see?
(人は見ているのに、いったいいつまで、見えていないふりをするのだろう?)
これは、人が自殺したり、人を殺したりすることが簡単になってしまった時代に、人を育てるということは、とても面倒なことだと言っているのと一緒です。面倒でも、自分の子孫を心を込めて育てないと、より良い未来を作ることはできません。
人も動物も植物も、これはみな同じなのです。
金鋒博士 著 「乳酸菌革命」
東京医科歯科大学名誉教授 藤田 紘一郎氏推薦!!